【防腐防蟻措置】
阪神淡路大震災や能登地震での半壊や倒壊した家屋のうち、約8割に「シロアリ被害」や「腐朽」があったという調査報告がありました。この事から、構造躯体である木材を「腐れ」や「シロアリ」から守ることが非常に重要であることが分かります。
NEXTコーポレーションが考える「防腐防蟻措置」として「腐朽」や「シロアリ」に強い樹種であるヒノキの心材(または芯持材)を土台・大引きに使用し、人体への安全性が高い天然鉱物であるホウ酸塩を木材表面に塗布施工しています。
また基礎と土台の間に通気構造を備えた基礎パッキング工法を採用。外壁は通気層を設けた二重構造にすることにより建物全体で湿気による「腐れ」を防止しています。
【ホウ素の力】
身近なところでは、目薬やコンタクトレンズの保存液に使われたりしています。
その急性毒性は、人間などの哺乳類にとっては食塩と同程度ですが、腎臓を持たない生物の場合には、過剰摂取させることでエネルギー代謝できなくなり、餓死することが分かっています。3億年もの昔に起源を持つゴキブリ対策にホウ酸団子が使われている事からも分かると思います。
また揮発や分解がなく、空気を汚染することもありません。揮発や分解がないホウ素は、物理的な移動が起こらない限りそこに存在し続けます。風雨にさらされたり、地面に直接触れたりすると少しずつ移動が起こりますが、非接地・非防露であれば半永久的な効果が期待できます。
欧米では1950年代から今に至るまで建築時の防腐防蟻にホウ酸塩が広く使われています。特にシロアリの被害が深刻化していた、温暖湿潤なハワイ州では、1992年からホウ酸塩の防蟻処理が始まり現在ではシェアのほぼ100%を占めています。